1月30日発売の『世界手芸紀行』(日本ヴォーグ社)に登場する、手仕事をつなげる日本人女性、
3回目はSLOW ARTの藤田 泉さんです。
現在、ポーランドのトルンに住んでいます。
とはいうものの、しょっちゅう会っているような気がします。
泉さんは年に数回、ポーランドと日本を行き来しています。
SLOW ARTさんを知ったのは、またまたチェドックザッカストアさんでの
ポーランドの切り絵とピサンキの展示でした。
そのあと、ヤノフ村の織物の展示をされ、その織物に私も魅了されました。
毛糸だまの連載「世界手芸紀行」を担当して
初めてお声がけしたのは藤田泉さんでした。
このあたたかくて、かわいく、力強い織物について、
もっと多くの人に知ってもらいたい、と思いました。
オファーをし、ご快諾をいただきました。
泉さんは素晴らしい行動力を持っています。
(なんだか毎回言ってますが)
海外で仕事をする、ということは、行動力と愛が大事ですね。
新刊の『中世の街と小さな村めぐりポーランドへ』(イカロス出版)も
ポーランド愛がつまっています。
また、ポーランドに暮している泉さんだからこその情報も満載です。
昨年夏、私もポーランドに行きました。
とてもいいところで、大好きになりました。
泉さんの暮らすトルンに最初に行ったのですが、世界遺産となっている旧市街が美しい!
中世の街並みが残り、歩いているだけで楽しい。
泉さんのご自宅にもうかがったのですが、料理の手際がとてもいいのです。
仕事ができる人は料理もうまいといいますが、まったくもってその通りです。
そのとき、パパッと作ってくださったのがこちら。
すごく美味しかったです。
「クルプニック」というスープを作ってくださいました。
パセリやセロリの根で出汁をとるのです。
市場への買い物も同行させてもらい、ときめきました。
その後、ヤノフ村に一緒に行ったのですが、ヤノフ村のアイドル、というか
みんなの娘、というかんじでした。
織り手さんたちが、泉さんが来るのを待っていて、会うととても楽しそう。
どのおうちに伺っても、美味しい手料理や手作りのお菓子でもてなしてくれるのです。
ご相伴にあずかりました。
ヤノフ村の織物も後継者不足が深刻で、と言っていたのですが、
最近では若い織り手も誕生しています。
それもこれも泉さんの熱心な活動の賜物。
ベルナルダさんの娘のグニエシュカさんも織りを始めました。
SLOW ARTさんのブログに詳しく書いてあります。
ベルナルダさんの創作やアグニエシュカさんのこと、日本の私たちとの関係などを特集した新聞記事。
今、泉さんとは、新しい企画が進行中です。
ヤノフ村のあとも、ポーランド東北部の村を訪ね、いろんな織りを見てきました。
それもあらためて形にしたいな、と思っています。
1月30日発売の『世界手芸紀行』(日本ヴォーグ社)に登場する、手仕事をつなげる日本人女性、
2回目はさる屋の櫻井陽子さんです。
ゲラッゲッツアの会場で撮った写真。
左から3番目が櫻井さんです。
櫻井さんには、メキシコ・オアハカの刺繍の記事を書いていただきました。
私がさる屋さんを知ったのは、チェドックザッカストアさんでの
オアハカの手仕事展でした。
鮮やかなオアハカの刺繍!
イスモ地方の刺繍のブローチで、ピンクとブルーを買って、飾ってました。
その後、櫻井さんは『アルテサニアがかわいい メキシコ・オアハカへ』という
オアハカの民芸品満載の本を出されます。
く〜〜〜〜かわいい!
ぜひとも、このかわいい手仕事について、毛糸だまに書いていただきたい!
実は櫻井さんと私、同じさる年生まれ。
ご出身も新潟県の魚沼市。私の父も魚沼生まれ。
勝手にご縁を感じつつ、オファーしたところ、快諾をいただきました。
そしてカバーにもオアハカのサン・アントニーノの刺繍ブラウスの
写真を使わせていただきました。
この素敵な刺繍は、サン・アントニーノのマリアさんが
刺繍したものです。
2015年にBaharで開催したオアハカの手仕事展で
サン・アントニーノの刺繍ブラウスは完売。
実際に見ると、ほんとに美しく、
着てみると気分がとても上がるのです。
櫻井さんはとても情熱的で、すぐやる課で、行動力にあふれています。
新婚旅行で訪れたメキシコの虜となり、そのあと何度も訪れます。
これが最後のメキシコの旅、と言って出かけた旅で、オアハカに出会ってしまった。
出会ったしまったんです!
もう、ここに絶対住みたい、というので、独身に戻って、移住したほど。
保険も解約して所持金70万で。
す、すごい!
「行かなかったことを誰かのせいにしたくない」と。
かっこいいです。
そういえば、やらない人、できない人って、やらない理由、できない理由を
見つけては言い訳しているような…。
私自身、はっと居住まいを正したわけです。
やる気があれば、あとはついてくる!
また、何かかから逃避して、海外に移住しても、
「日本に置いてきた問題は場所を変えても、また繰り返す」と。
す、するどい!
櫻井さんは、ノリもよいので、勢いで商売をやっていると
思ったら大間違い(間違えない?)。
芯があるんですね。ぶれない強さ!
民芸の仕事をしたいからオアハカに住む、というより、
オアハカを愛しているから住んで、
ここで生まれた民芸品を広める仕事をしている。
だからきっと情熱を維持できるんだろうな、と思います。
いろんなゴタゴタもきっとあると思うのですが、櫻井さんの
生き方、仕事の仕方を見ていると、愛なんだよな、とつくづく思います。
最近はプロレスにも熱中されています。
初めて観戦に行くんだ〜〜〜と聞いてから、
もう高飛び込みでプロレスの世界にどっぷり。
常に真剣です。
そんな櫻井さん、会いたいと思いませんか?
もちろん、オアハカに行き、さる屋さんのツアーに申し込めば、
櫻井さんがいろんな工房に案内してくれます。
でも、今年は日本で会えますよ。5〜6月に帰国予定です。
Baharでも展示販売会を行ってくれる予定です。
楽しみ〜〜〜〜〜
オアハカの話が聞けます!
見事なオアハカの手仕事と、素敵な櫻井さんに会いにぜひいらしてくださいね。