夏の終わり、8月26日に山梨県の富士吉田の織物工場見学ツアーに行ってまいりました。
山梨県富士工業技術センターさんがコーディネートしてくれて、
なんとバスで送迎してくれたのです。
おお、社会科見学の遠足のよう!
最初に連れてってくださったのが、浅間神社。縁結びだそうです。
ご覧ください、このしめ縄を!
そうです、この日は日本三大奇祭の「火祭り」が開催される日。
松明も!
しかとお参りをしたあとは、名物のうどんを。
みうらうどんに案内してもらいました。
写真右のさわやかな青年は五十嵐さんといって、今回のコーディネートをしてくださった方です。
うどんは歯ごたえがあり、とてもおいしい。
馬肉の入った、あたたかいつけ汁でいただきました。
山梨県富士工業技術センターさんにうかがい、伝統的な絹織物「甲斐絹(カイキ)」の古い資料を見せていただきました。
この甲斐絹、江戸時代末から昭和初期にかけて作られていて、羽織の裏地に使われていたもの。
なんて贅沢なんでしょう。
そして図案の粋なこと。復刻してくれないかなあ。おそろしく手間がかかりそうですが…!
見る角度によって絵が早変わり。ああ、これを羽裏にするなんて、粋すぎる!
そして、さあ、メインイベント織物工場見学です!
見学させていただいたのは4つの工場。
・舟久保織物さん(ほぐし織の傘地)
銘仙のような柄が素敵でした!絹の傘は本当に贅沢。美しい艶。
・(有)渡小織物さん(ネクタイ)
色とりどりの絹糸をあやつり、魔法のように細かい柄が!
・(有)田辺織物さん(金襴、座布団)
法事などに使われる座布団の生地を織ってるそうですが、若手クリエイターとのコラボ金襴には目が釘付け!
・株式会社オヤマダさん(服地、バッグ地、裏地)
あ、この柄、知ってる、というのがあって興味深い。
織り上がるのをじーっと見てるだけで楽しい。
それぞれ、織ってるものが違って、織機も糸も違うしおもしろい。
みんな違ってみんないい、と金子みすずのよう。
ほぐし織り、ジャガード織り、ドビー織り。
以前、桐生の織物工場に行ったとき、初めてジャガード織りの仕組みを知り、
紋紙の多さに驚きましたが、ここも天井にびっしり。
そして、ずいぶん昔にこの装置ができていたのにも驚く。
たくさんの糸が集まって、そして一枚の布になっていく。
ものが作られている過程というのは本当におもしろいです。
こんなことも、あんなこともできる、という話に夢ふくらみます。
富士吉田のみなさま、これからもお世話になります。
よろしくお願いします!
さて、ラストは大雨のなかの火祭り見学。
大雨をものともせずに燃え上がる炎!圧巻でした。
たくさんパワーをもらいました!
いろいろお世話くださり、本当にありがとうございました☆