夏の間、長いお休みをいただいていましたが、
2か月半ぶりにオープンいたします。
この秋以降、すてきな企画がめじろおしです!
まずは、大好きなリトアニアの作陶家、
ルータ・インドラシゥテさんの作品展です。
見るというより、世界をのぞく、というかんじがします。
Rūtos Mindscape #03 /
ルータ・インドラシゥテ 作品展
at Bahar(清澄白河)
2018年10月4日(木)〜13日(土) *10/9,10 close
13:00-18:00
リトアニアの暮らしと手仕事を紹介するfragmentasが、
作陶家・RutaIndrasiute(ルータ・インドラシゥテ)さんの
物語を感じさせる陶器の作品をご紹介します。
多くの森と湖に覆われた自然豊かな国リトアニア。
なかでも南西に位置するDzūkija(ズゥキヤ)には二つの国立自然公園があり、
車で走る道はどこまでも森のなかを続き、果てが感じられないほど。
伝統的な生活様式を残しながら暮らす人々も未だ多く、
「リトアニアらしさ」をとりわけ強く感じさせる地方です。
今回ご紹介する作品を制作しているルータさんは、
このDzūkijaの小さな町・Merkinėの森に暮らしています。
工房があるのは昔懐かしい佇まいの家の一角。
ご自身もかつては作陶家だったお母さんと、
ヴィプセとトレプセという名前の二匹の犬が共に暮らす家族です。
静かなのに賑やかなルータさんたちを訪ねる小旅行は、私にとって旅の一番の楽しみでもあります。
成型を担当するのは二人のお兄さん。
ルータさんは、作ってもらったその水差しやお皿に彼女が目にした世界を描き出します。
陶の生地を前に黙々と絵筆を動かすその姿は、まるで画家のよう。
リトアニアの昔ながらの暮らしや身近な森や動物たちを描くルータさんですが、
まるで物語を紡ぐように彼女の眼を通した世界が生まれます。
近くを流れる川と魚、夜のジャガイモ畑とイノシシ、芽吹きの春の森、
ベリーが生い茂る夏の森、そして庭にやってくるウサギにヘビ……
こうした一見牧歌的な絵の中を見つめるうちに気づく、
ほんの少しの闇のような気配。不思議な魅力が詰まった陶器の作品は、
どれも手にとってじっくり眺めてほしいものばかり。
「Mindscape / 心象風景」。
穏やかで物静かなルータさんがその目線を森にやったとき、この世界をどんなふうに見たのだろう?
そんな想像とともに、彼女の心に広がった風景を少し覗かせてもらうような、そんな作品をお楽しみください。
会場 Bahar(バハール)
〒135-0023 東京都江東区平野1-9-7
fukadaso 203 tel:03-3630-3670
大江戸線・半蔵門線 清澄白河駅A3出口より徒歩5分
Googleマップで「Bahar」と入力していただくと、出てきます。