春日記

ブナ織りと東南アジアの縫取織り展 10月8・9・10日開催

10月1日より始まった「ブナ織りと東南アジアの縫取織り展」
今週の8.9.10日も開催です!
ブナ織りって何?ブナの木?と聞かれることがあるのですが、
東南アジアの西ティモールで織られている織物です。
ブナ織りはタテ糸にクルクルとヨコ糸を指で巻きつけて模様を織り込む技法です。
さまざまな模様や色の配色が可能で、織り上がった布は刺繍をほどこしたように見える
ことから刺繍織りと呼ばれたり、縫取織り、挟織りとも呼ばれています。
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なんて美しい!そして力強い!
どの布も手織りです。
途方もない時間をかけて織られています。
すべて、一枚の布に織り込まれているのです。

展示してある布は、実際に西ティモールで纏われて大事にされてきた布ばかりです。

織るときはタテ糸を輪の状態にして織ります。
輪状整型といいます。
これがよくわかるのがこちらの布。織機から外した状態になっています。
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こんなふうに輪になっています。
腰機という、原始的な織機で織っています。
こういうの、たまらない!!!
参考に展示しているのではなく、販売しています。(15,000円+税)
ううう、欲しい!
展示するものは、販売するものだけ、というポリシーのもと、
これを私が先に買ったら展示できないじゃないか、とこらえています。

西ティモールのブナ織りだけでなく、ミャンマーやラオスの縫取り織りもあります。
左はこれまた私が大好きなミャンマーのカチンの女性がはく巻スカートです。
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藍染めの糸に、毛が織り込まれています。寒いところだから毛が入ってるんですね。
うう、たまらない!

布だけでなく、実はビーズもあります。
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おしゃれなパーティーバッグ!に見えますが
これ、たばこ入れです。
たばこといっても、噛みたばこといわれるもの。
東南アジアでは「ビンロウジュ」という植物の種を
少量の石灰とともに葉にくるんで噛むのです。
化学反応で真っ赤になります。
それを路上ではいているのを初めてみたとき、吐血か!!!と驚きました。
細いほうの筒に石灰を入れるそうです。開けるとこんなかんじ。
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この竹筒とか、カゴとかきゅんきゅんします。
細長いほうが、2,500円+税、四角いほうが4,500円+税です。
ほかにもいろいろなビーズ柄があります。

そして、アフガニスタンのビーズモチーフもすごくかわいいです。
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これで、ブローチとかブレスレットとかネックレスとかつくったら
とても楽しいんじゃないでしょうか。
大きいほうが2,000円+税、小さいほうが1,200円+税です。

あと、人気なのがあみバッグです。価格は2,000円〜4,000円+税です。
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キッチンで野菜を入れたりするのにもいいし、
トイレでペーパーを入れておくのにもいいです。
最初、店内ディスプレイでトイレットペーパー?現実的で夢がない〜という私に
ティモールテキスタイルの岡崎真奈美さんが、
「ティモールにはトイレットペーパーがないのよ、あこがれなのよ、夢なのよ」と。
そう言われると、輝いて見える!
あみバッグで特に人気なのが、手紡ぎの草木染めのもの。
当たり前ですが、手で編んでいます。

ペットボトル入れたり、フランスパン入れてもいいですね。
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コトリパン帰りのお客様がさっそく、パンを入れられていました。

お客様のすてきな着こなしを見るのもとても楽しいです。
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ベトナムの布です。藍にシルクの糸が織り込まれていて、とてもやさしい手触り。
デニムにとても似合う!
嬉しいです!

そして、ラジャ(王)登場!
オープン一番乗りで遠方からいらしてくださいました。
あまりにお似合いだったので、写真を撮らせていただきました。
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先週は連日、布好きの人たちにいらしていただき、とても濃いお話を
うかがえて楽しかったです。
今週も8日(木)から3日間、ティモールテキスタイルの岡崎真奈美さんも在廊されます。
岡崎さんから布の話を聞いていると、
布の見方が変わって、これから出会う布たちといい関係が築けます。
それって、これからの人生の楽しみが増えるということ。
布って、人の生活のすぐそばにあるんですから。

岡崎さんのキュートもいいですよ。
真面目に話してたかと思うと、急にはしゃぎだしたり。
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こちら、ティモールの楯を持っている岡崎さん近影です。

みなさまのお越しをお待ちしています。

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