春日記

トルコ 手仕事をめぐる旅 vol.02 |絨毯職人、アイシェに会いに

アンタルヤ2日目の5月28日(月)、
野中幾美さんと15年以上のおつきあいとなる、アイシェさんに会いに行きました。

彼女が暮らす村は、アンタルヤから約40kmほど北にあるドシェメアルトゥという地区のコワンルック村。
車で約1時間。ガタガタ道を車に揺られて、ではなく、舗装道路で快適。
トルコの道路はどんどん整備されて、車での移動もずいぶんラクになったそう。

ここでは「ドシェメアルトゥ絨毯」という伝統の絨毯が作られてきたのですが、アイシェはこの絨毯を織ることができる最後の織り手の一人。
今では織り手は3人ほどしかいないそう。

見たい!
会いたい!

連れていっていただきました。

アイシェです!

入るなり、圧巻の絨毯!あらゆるところに敷き詰められています。そして、足で踏んだ時の感触がキュキュとしてとても気持ちいい。ぜ〜んぶ、アイシェが織ったもの。






風通しのいい家で、絨毯やアイシェのお嫁入り道具の刺繍ものを見せていただきました。

アイシェは絨毯織りの名手ですが、ここしばらくは体調や家のことなどもなり、織っていなかったそう。
久しぶりに織った絨毯ができあがったと聞き、その絨毯を織機から外す日に、
野中社長はアイシェの家に行ったそう。その時の写真。

私がアイシェの家に行ったのは、そのひと月後。
まだ、ベランダの手すりにかけてありました!

見せていただきました。ちなみにここのベランダ、と〜〜〜〜っても気持ちいです。
風がとても心地よかった。お昼寝したい。

糸を自らの手で紡ぎ、天然染料で染め、織る。
なんとも手間がかかります。
できあがったものはやはり美しい!
まだうぶ毛が残る新しい絨毯。

これは売ってくれるものなのかな?
こんなに時間をかけて作ったものだし。
でも、聞いてみたらOKとのこと。
わ、とても嬉しい!
そんなわけで、久しぶりに織った絨毯は我が家に。このコです!

アイシェのことを思い出しながら、この絨毯と暮らします。

でね、ちょっとね、織ってみたくなりましたよ、絨毯。
vol.03につづく。

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