春日記

トルコ 手仕事をめぐる旅 vol.04 |トルコの家庭料理

断食月(ラマダン)は、日の出から日没までの間、飲食を断ちます。
アイシェの家に行ったのは、ラマダンの時期。
そのためアイシェも断食中。なのに、我々のためにお昼ご飯を用意してくれました。

ソフラと呼ばれる食事用の布を敷き、そこに大きなお盆を載せます。
で、ソフラを膝にかけます。コタツみたい。
以前は、このソフラも手織りが使われていました。が、今はほとんど機械織りだそう。
アイシェの家でも機械織りでした。

そう思うと、Baharで2月に開催したキリム展で、あれだけ状態のよい
手織りのソフラが揃っていたのは、かなり奇跡的なことだったんだな、と
感じ入ります。(みなさまにお求めいただき、ほとんど残らなかったのですが)

お米入りのチキンスープは、鶏の出汁とレモンの酸味が心地よく、するするとお腹に入る。
トマトもキュウリもチーズも香草も美味しい。
オリーブオイル、自家製!
バルサミコ酢みたいなのは、ぶどうの搾り汁を煮詰めた「ペクメズ」というもの。濃厚で健康によさそう。

直径50cmはある大きくて薄いパン「ユフカ」で
好きな食材を巻いていただきます。

ユフカは作るのが大変なので、近所のみんなで集まって
一気に作る保存用のパン。食べる前に水で湿らせてやわらかくします。積み上げられている様子は圧巻。

デザートにはスイカ、そして桑の実をいただきました。

トルコって、食べ物がとても美味しいです。

レストランもおいしいのですが、なんといっても、
ご家庭でいただく食事が最高!これはどの国に行っても思います。
お手伝いします、というていで、お台所にお邪魔するのが
本当に大好き。へえええ、こんなふうに作るのね、と。

来年、アイシェの家で、お料理教えてもらえたらいいな〜〜〜〜。

お昼ご飯のあとは、アイシェのお嫁入り道具(チェイズ)を見せてもらいました。
voi.o5につづく。

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