書籍『世界手芸紀行』で、記事を書いてくださった方々を紹介していきます。
1回目は、グアテマラの先住民女性たちと一緒に
もの作りをしているilo itooさんです。
グアテマラの「ウィピル」を紹介する記事を書いていただきました。
鳥の刺繍の緻密さ、鮮やかは圧巻です。
写真の右端にいるのが、デザイン、企画を担当する大久保綾さん。
左端にいるのが運営管理をする高崎真理子さん。
福岡生まれの同い年。
時期は違いますが、2人ともグアテマラに青年海外協力隊として
派遣された経験を持ちます。
2人ともお勤めの経験があり、転職して、今の「ilo itoo」に
なったわけですが、目標をきちんと立てて、
それに向かっていく姿勢が素晴らしいです。
目指すところに行く力がすごいです。
フリーランスで仕事をしている方に、今の仕事を始めたきっかけは?と
聞くと、たまたまだったり、めぐりあわせで、という答えが多いです。
私自身、電子部品メーカーで2年働き、そこを辞めたあとに
編集プロダクションに入り、のちにフリーランスの編集となりました。
けっこういきあたりばったりなんですね。
もちろん、好きなことはあり、そこに向かっていって、
今に至っているのですが、ilo itooさんと比べると、
なんとお粗末なこと!と思うのであります。
若いのに、立派!なんて言葉がつい出てきてしまいます。
学生時代に手にしたグアテマラの民族衣装の本。
これに衝撃を受けて、周りは就職活動に励む中、グアテマラに
旅立った大久保さん。
グアテマラに魅了され、青年海外協力隊に応募。
希望の赴任先はグアテマラしか書かなかったという、
グアテマラ一筋ぶりは熱いです。
そして、任期終了後、帰国してからすぐに、
現地の人たちと仕事を続けていくために行動します。
実行力って大事ですね。
そんな大久保さんの活動に加わったのが高崎さん。
同じ福岡県、一緒に活動しやすかったというのも大きい。
なんと、2人のお父様は、同じ大学で同じ学科だったそう。
なんて運命的な2人!
商品作りのすべてをグアテマラで行うのは、とても難しかったと思います。
作り方の指導をしなくてはいけないのですから。
でも、現地の女性たちに作ってもらうことで「仕事を作る」ことが
大事だとilo itooさんたちは言います。
20代で、しかも、会社や企業にも属さず、個人で
グアテマラに工房を作って、オリジナル商品を作り始める。
ああ、起業家!と思いながらお話をうかがいました。
くわしくは写真入りで『世界手芸紀行』のインタビューに載っていますので、
ぜひ、ご覧くださいませ。